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昭和戦前古建築散歩 本山商店(人形町)

小品建築シリーズ、今回はボンヤリとした記憶しかない木造二階建ての「伊勢龍商店」。

といっても、フィルム・マウントには「?」がついていて、確認はできなかったことがわかる。『日本近代建築総覧』の「伊勢龍商店」の備考欄には「純和風」と注記されているのも気にかかる。これが「純和風」だろうか?

00 15348 Iseryuu Syouten zentai

和風かもしれないが、どう見ても「純」ではない。和洋折衷のスタイルに感じる。しかし、この近所の他のエントリーで、二階建てはきちんとアイデンティファイできていて(その建物は近々掲載する)、「浮いている」建物のうち、該当するのは伊勢龍商店しかないのだ。

写真を撮っただけで、そのまま忘れてしまった建物なのだが、いま、こうしてスキャンしてみると、じつに味があっていい。

なんといっても、二階の窓の形が素晴らしい。昭和二年竣工だそうだから、震災後の建て替えだが、微妙に大正の雰囲気を感じるのは、おもにこの窓と、右側の屋根の曲げ具合である。

00 15348 Iseryuu Syouten mado

00 15348 Iseryuu Syouten yane curve

階下もちょっと変わった造りだ。とくに、両側に一間半かまたは二間の出入口があるのは、どういう意味だろうか。商売をしていたのだとしたら、その必要性からこういう構造になったのだろうが、では、どんな商売かというと、見当もつかない。

なにか大きなものを出し入れしていたのか? 人形町だから、昔は花柳界があった。花柳界の必需品だった車屋なら、人力車の出入りにこういう構造を使うかもしれない。

もちろん、ただの妄想だが、古い建物はみなストーリーを語りかけてくるものだ。

2010年1月追記

流一さんのコメントのおかげで、当初「伊勢龍商店」としていたのはまちがいとわかり、流一さんのブログを参照して、「本山商店」と訂正した。ただし、記事本文は、当時の誤解をそのまま残しておいた。
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テーマ : 戦前の建築 - ジャンル : その他

コメント

はじめまして

『ぼくの近代建築コレクション』というブログを作成している流一といいます。「小倉ビル」を検索してこちらのサイトを知りました。今は見ることができない古い建物の写真がネット上にあまり出てこないのを残念に思っていましたので、貴ブログの開設を大変うれしく思っています。さすが専門家―のように感じました―の写真は違いますね。写真の修復が大変なようですが、アップを楽しみにしています。
ところで、本文の建物は2000年頃には持ち主のブルーミング中西という会社が「名花館」と名づけた家です。伊勢龍は人形町通りに面した陶器店で、出桁造りの商家をビルに改築しましたが、今はどうなったか。
私のブログの関連記事は、目次の「日本橋(2)」の「人形町」から、または検索欄に「名花館」と打って検索してください。TBのやり方がよく分からないので面倒でしょうがよろしくお願いします。

いらっしゃいませ

いらっしゃいませ、流一様。コメントをどうもありがとうございました。

わたしの見当違いの同定を訂正していただき、これほどうれしいことはありません。自分では調べがつかなかったからまちがえたわけで、この建物をご存知の方にご来訪いただけたことは、ほんとうに幸運でした。

貴ブログ、ただいま、一部を拝見してきました。いずれ、そちらのほうにコメントを書かせていただきますが、わたしは古い建物や町並みを見るのが大好きなので、裏通りの二階建ての建物などのたたずまいを捉えた写真を拝見して、なごんでしまいました。建築の本に記録されないような建物が、われわれアマチュアの本分だろうとつねづね思っております。

わたしは写真のプロではなく、プロの友人に、そういう目的ならこういうレンズとこういうフィルム、といった方針を立ててもらい、そのアドバイスにしたがったまでです。どこかにいいところがあるとしたら、高価なコダックのデイライト・フィルムの解像力だけだろうと思います。いま見ると、味のある発色だなあと思います。

更新はなかなかままならいのですが、ときおりのぞいていただければ幸いです。

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