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わたしは如何にして階段を憎むことをやめ、愛するようになったか

「階段をのぼるのが好きだ」という人には、まずお目にかからない。もちろん、わたしもできれば階段なんかのぼりたくない。

しかし、わたしは階段だらけの町の、階段だらけの界隈に住んでいる。どこに行くのも階段を下りなければならず、家に帰るにはどうしても階段をのぼるしかない。

おかげで、階段が好きになってしまった……などということはない。やっぱり、毎日、しんどい思いをしている。

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なぜかまっすぐにつくれなかった階段。わずかにズレたところが、微妙に面白い。

でも、ここが不思議なのだが、平らな土地に住みたいか、といわれると、それは願い下げだ。いや、住まいは平らなところにあってもいいが、どこもかしこも平らで、アップ・ダウンがない土地というのは好きではない。

考えてみた。階段のどこに魅力があるのか? やはり、なんといっても姿形に惹かれるようだ。さらに考えてみた。なぜ階段の見た目が好きなのか?

そんなことはいままで考えたこともなかったが、なんでもやってみるものだ、答のように見えなくもないものが手に入った。いや、すくなくとも、階段の魅力のよってきたる源のひとつはつかめたような気がする。

階段には規格品がない。

これが階段を魅力的に見せる要素のひとつだと思う。もちろん、ビルのなかの階段のことを云っているのではない。町のなかにある階段のことだ。すべての階段は、その場所の要求に合わせたカスタム・メイドなのである。

もうすこし踏み込むと、自然の延長線上にあるから、ひとつひとつ、特別あつらえにしなければならないのだと感じる。自然と人間の都市の接点にできた、インターフェイスのようなものなのだろう。

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微妙に曲がり、微妙に傾いた階段。水平、垂直があやふやになり、平衡感覚をちょっとだけ狂わされる。

階段をのぼるとき、エレヴェーターやエスカレーターがあれば、と思わなくはないが、でも、ほんのときおり、明白ではない、きわめて微妙な美を感じるときがある。それはたぶん、長い時間、そこにあったことに由来するのだろう。階段には独特の「地霊」がつくのではないだろうか……。

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