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昭和戦前古建築散歩 四段分のきどり 魚射商事(日本橋小網町)

小品建築シリーズ、今回もまたボンヤリとした記憶しかない木造二階建て、日本橋小網町から水天宮に向かう通りにあった建物。

といっても、前回の本山商店同様、フィルム・マウントには「?」がついていて、これまた確認はできなかったことになる。

正確には、マウントには「森友通商or小林金物店」と書いてあるので、同じ、または近接した番地に二つの似たようなデータの建物があったのだろう。建物の造りから、金物店より、オフィスにふさわしいと思えるので、「森友通商」なのだろうと思う。

日本橋小網町 不明建物

この建物もなんとも心惹かれる。通りよりもちょっとだけ入口を高くするのは、日本的な造りではない。日本の習慣では、高いといっても、石段ひとつだ。

だが、この建物は四段の階段を入口につけ、その分だけ、建物全体を高くしている。『日本近代建築総覧』の記述では、大正末年の竣工となっているが、この四段が、あの時代としては、ちょっとしたきどりだったのだろうと想像する。じつに可愛いきどりだ。

ここに住まわせてくれるといわれたら、喜んで間借りさせてもらいたいぐらいだ。町中に生まれ育ったので、どちらかというと、住宅地にある、いかにも住宅然とした建物より、階下ではなにか商売をしているような建物のほうが、住み心地が良さそうに感じる。こういう古くてガタのきた建物をすこしずつ手入れしながら暮らせたらと夢想する。

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昭和戦前古建築散歩 本山商店(人形町)

小品建築シリーズ、今回はボンヤリとした記憶しかない木造二階建ての「伊勢龍商店」。

といっても、フィルム・マウントには「?」がついていて、確認はできなかったことがわかる。『日本近代建築総覧』の「伊勢龍商店」の備考欄には「純和風」と注記されているのも気にかかる。これが「純和風」だろうか?

00 15348 Iseryuu Syouten zentai

和風かもしれないが、どう見ても「純」ではない。和洋折衷のスタイルに感じる。しかし、この近所の他のエントリーで、二階建てはきちんとアイデンティファイできていて(その建物は近々掲載する)、「浮いている」建物のうち、該当するのは伊勢龍商店しかないのだ。

写真を撮っただけで、そのまま忘れてしまった建物なのだが、いま、こうしてスキャンしてみると、じつに味があっていい。

なんといっても、二階の窓の形が素晴らしい。昭和二年竣工だそうだから、震災後の建て替えだが、微妙に大正の雰囲気を感じるのは、おもにこの窓と、右側の屋根の曲げ具合である。

00 15348 Iseryuu Syouten mado

00 15348 Iseryuu Syouten yane curve

階下もちょっと変わった造りだ。とくに、両側に一間半かまたは二間の出入口があるのは、どういう意味だろうか。商売をしていたのだとしたら、その必要性からこういう構造になったのだろうが、では、どんな商売かというと、見当もつかない。

なにか大きなものを出し入れしていたのか? 人形町だから、昔は花柳界があった。花柳界の必需品だった車屋なら、人力車の出入りにこういう構造を使うかもしれない。

もちろん、ただの妄想だが、古い建物はみなストーリーを語りかけてくるものだ。

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昭和戦前古建築散歩 ちょっとだけオカルトな建物 KK村林(江東区佐賀)


気分は小建築のほうにシフトしたので、今日も三階建ての建物である。ただし、前回の昭和電線が、構造が不明で、あるいは木造の可能性すらあったのに対し、今回はどうやらRC、すなわち鉄筋コンクリート(Reinforced Cocrete)らしい。

ただし、設計者は未詳、竣工年も昭和3年または4年と推測されるだけだ。規模が規模だけに、大きな設計事務所や大手施工会社がかかわらなかったため、なにも記録がないのだろう。

kk murabayashi

褐色のスクラッチ・タイルは、時間がたつとすすけることもあって、暗い印象をあたえるようになるが、逆にいえば、町並みに落ち着きをもたらす。この建物は、壁面は暗いが、フォルムはどことなく愛嬌があって、いい味がある。

kk murabayashi

玄関上のテラコッタの装飾は面白い。いや、美的に理にかなっているわけではなく、デザインセンスは感じないが、なにか飾りが欲しくて、やむにやまれず紋章のようなものを嵌めこんでしまった、という雰囲気がある。

よくみれば、真ん中にあるのはヘクサグラム(六線星形)である。あとは壺があったり、唐草のようなものが描かれていたりするが、わたしは図像学の素養がないので、さっぱり意味がわからない。なにか招きたいか、避けたいか、どちらかなのだろう。「この額のヘクサグラムが見えないか、愚かな魔物どもが」なんていうので、水戸黄門の印籠のようなものだろうか?

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昭和戦前古建築散歩 ボルトとナットの柱 昭和電線(三田)

今日もまた背景情報なし、写真が一枚あるだけ、という建物、しかも、今回に限っては『日本近代建築総覧』を頼りにするわけにもいかない。

syouwa densen

現存かどうかをグーグル・マップのストリート・ビューでたしかめようと、『総覧』を見て住所を入力したが、まったくちがうところへ行ってしまった。わたしがべつの建物と勘違いしたのかもしれないが、『総覧』のミスの可能性もゼロではない。

写真をよく見ると、三田2丁目の信号が写っている。これを頼りにグーグル・マップで検索し直したところ、この信号の付近には、それらしい建物はなかった。おそらく、取り壊されたのだろう。

syouwa densen
こういう柱飾りは見たことがない。モティーフはボルトとナットか、と笑ってしまった。銀行より電線の会社にふさわしい!

ご存知のように、建物の大きさというのはそれこそ千差万別で、近代建築も、現代のものほどではないにしても、平屋から10階建てまで、いろいろなものがある。写真を撮りはじめたときには、規模の大きな建物が好きだったし、数は少ないものの、劇場建築も大好きだった。

しかし、撮っているうちに小さな建物、2階建てであったり、高さはあっても細長かったりと、そういう建物のほうが好ましく感じられるようになっていった。

syouwa densen
この柱頭飾りもありそうで、じつはあまり見ないデザイン。見よう見まねでギリシャ列柱をコピーしようとして、ちょっとちがってしまい、なんとなく日本風になった、という雰囲気。

この昭和電線(『総覧』には旧・富国銀行とあり、設計者、構造、竣工年は未詳で、明治41年以前とだけ書かれている)も、なんだか妙に人懐っこい建物で、なかなか愛嬌がある。あとから加えたものは、たいていが邪魔なものだが、このネオンサインは、ファサードに味を加えていると感じた。

また、細部のデザインが洗練されておらず、なんだか素人くさいところも、妙に好ましい。『日本近代建築総覧』のいうとおり、明治末の竣工なら、アーキテクトではなく、大工の棟梁の設計かもしれない。そう思うと、装飾のディテールが日本的なデザインのように見えてきた。
syouwa densen
この窓にいたっては、寺院に使ってもオーケイのデザインに見える!

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昭和戦前古建築散歩 ミルク金時模様 足立ビル(銀座)


今日は写真だけで、背景情報はなにももっていないビルです。フィルム・マウントのメモは「銀座 足立ビル 三笠会館」となっていて、15472という『日本近代建築総覧』のコード番号が付してあります。竣工は「昭和6年ごろ」、設計者は未詳。

adachi building

銀座といっても、中央通り側ではなく、5丁目の昭和通りに面したところです。現存かどうかは確認していませんが、たぶん現存しないと思います。いや、こういうことをいって、万一まちがっていたら失礼なのですが……。

adachi building

小豆色と白のコンビネーション・カラーというのは、ビルの配色としてはよく映えると思います。それほど多くはないのですが、商業ビルに向いた、瀟洒で軽快な印象を与えます。

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