スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

昭和戦前古建築散歩 続・日比谷三信ビルこっそり潜入記

前回掲載した三信ビル内部の写真は、わがパートナーの2000年11月のフォルダーに入っていた。もう十年近い時間がたち、そのあいだに三信ビルは取り壊されてしまった。最近、あのあたりに立ち寄っていないが、もうなにかつまらないものが建っているのだろう。

取り壊し後の一時的な状態は、パートナーのブログに記録されている。三信ビルはファンが多いらしく、彼女のところには、三信ビルをキーワードにして検索で来るお客さんがけっこういらっしゃるのだとか。ああいう場所に建っていた派手なビルだから、それも不思議ではない。

さて、2000年11月、どこになにをしに行ったか忘れてしまったが、たまたま三信ビルの近くに来たわれわれは、屋上まで行ってみることにした。

アーケイド部分は、現在の感覚からいえば装飾過剰だが、オフィスが並ぶ空間は地味につくられていた。

sanshin building elevator hall

このエレヴェーター・ホールも装飾はない。円弧状に五台のエレヴェーターの扉を配置したところだけが、現代的ではないセンスといえる。昭和初期の建物のなかにはド派手なエレヴェーター・ホールがあるが(銀座の電通が典型)、ここは実質本意の造りである。

sanshin building mizuba

昔の装飾の魂が生きているのは、この水場だ。パートナーは洗面用ではないかという意見である。あまり実用的には見えないから、手や顔を洗う人はすくなかったのではないだろうか。

古建築の古建築たるゆえんは、しばしば階段に表現される。現代の建築では、デザインされた階段などにはめったに出くわさないが、昔の建築では、逆に、デザインされていない階段にはお目にかかれないといっていいほどだ。

sanshin building kaidan 1

それほど凝ったものではないが、ちゃんと造ってあるというのは、じつにいいものだと感じさせてくれる。

sanshin building kaidan 2

わたしの記憶では、これは屋上に出る階段なのだが、パートナーは1階から地下に降りる階段だといっている。三信ビルは地下鉄日比谷駅の真上にあった。いま考えれば、そういうところも撮影しておけばよかったのだが。

さて、ここで屋上の写真が出るだろうと予想されたかもしれないが、じつは撮影していないのである。面白いものはなにもなく、ドアをあけてちょっと踏み出したら、前は遮られ、横も通れないようになっていたのだ。それだって写真に撮っておけばよかったと、いまになれば思うのだが、そのときは、なーんだ、つまらない、と引き返してしまった。

Sanshin building b5
この部分の内部を探索できると思っていたのだが、そこには到達できず、なんだかわからない構造物に行く手を阻まれてしまった。

以上、最後はアンチクライマクスと相成り、お粗末さま。風前の灯火の建物を撮影するときは、つまらないと思っても、あとから確認の方法はなくなるのだということを肝に銘じ、とにかく、記録に徹するようにご忠告申し上げておく。
スポンサーサイト

テーマ : 戦前の建築 - ジャンル : その他

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

Good Times

Author:Good Times

カウンター
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。