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昭和戦前古建築散歩 だれもがすなる……旧・帝国製麻ビル(日本橋)

近代建築の写真を撮る人間なら、かならず詣でた場所がいくつかある。大坂ビルはもちろんそうだったし、三信ビルも同様だ。

こういうことというのは、意見が分かれるものだろうが、でも、もうひとつ、今日お見せする旧・帝国製麻ビル(大栄不動産)も、やはり人気が高かった。理由はご覧になればわかる。

teikoku seima
窓が横並びではなく、左から右に高くなっていくところがいい。ここは階段室で、階段に沿って窓も高くなっていたのだそうだ。

惜しいことに首都高に頭をふさがれそうになっているし、陽射しが燦々とあたることもなくなっていたが、日本橋を渡っていると、この建物が目に飛び込んできて、そのたびに、なんだか愕いたような気分になった。何度見ても、ここにこんな建物があるのが、どこか納得がいかないような、割り切れないものが残ったのだ。

これほど華奢な印象を与える建物はそれほど多くない。あとは昔の銀行協会(旧・銀行集会所)ぐらいしか思いつかない。

この建物の設計者・辰野金吾は、日本近代建築史でもっとも重要な人物のひとりだから、いまもいくつか大物が残っている。この旧・帝国製麻のすぐ近くにある日銀の旧館がそうだし、東京駅もそうだ。大阪の中之島公会堂も辰野博士の設計である。

しかし、正直にいうと、日銀はなんだかギクシャクしていて好きになれない。肩を怒らせているように見える。東京駅も、なんとなくバランスの悪いところがある。古い建物が残されているのはけっこうなことだが、だからといって、いつまで見ていても見飽きない傑作とはいえない。

それに対して、規模の上ではずっと劣るが、この旧・帝国製麻ビルは、スムーズで、優美で、繊細だ。ほんとうは、国家の威厳を示す大建築などより、こういう小品のほうが、「建築界の初代天皇」辰野金吾博士の得意とするところではなかったのだろうか。
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テーマ : 戦前の建築 - ジャンル : その他

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