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昭和戦前古建築散歩 続・同潤会アパートメント・ハウスD 清砂通りアパート(江東区白河町)


四半世紀前に近代建築行脚をしたときに見た同潤会アパートはたしか8カ所にすぎなかった(青山はとうぶんなくなりそうもなかったので写真を撮らなかった。そのせいで、結局、最後まで撮影せずに終わってしまった)。

なにしろ昔はフィルムと現像代のことを考えないわけにはいかず、外観を1枚撮っただけということもよくあった。絞りを変えて同じ写真を3枚撮っていたので、36枚撮りで12点の写真しか撮れなかったのだから、いまになると、もっといい写真を撮れよ、とボヤキが出る。

そのなかで同潤会清砂通りアパートメント・ハウスは9点の写真が残っているのだから、ずいぶん気を入れて撮ったことがわかる。それは、内部の写真まで撮ったことにもあらわれている。

doujunkai kiyosunadohri
建築当時の同潤会清砂通りアパートメント・ハウス。周囲にはなにもないことに愕く。真ん中というか、角というか、アールをつけた部分の一階に出入口があり、そのまま階段室になっている。

たしか鶯谷の同潤会だったと思うが、敷地のなかに入って写真を撮っていて、ささやかなトラブルになったことがあった。あのときは、たまたま居合わせた人が仲裁してくれて事なきを得た。仲裁してくれた女性によれば、取り壊しの問題が持ち上がっていて、神経質になっている人がいるのだということだった。

そういう事情があったとしても、なかったとしても、写真を撮られたくないと感じる人がいても、べつに不思議はない。共有スペースではあっても、やはりプライヴェートな空間だ。だから、雑居ビルはべつとして、集合住宅は外観を撮るだけにしていた。

しかし、清砂通りは誘惑抗しがたく、無断で入って階段と屋上を撮影してしまった。いま見ても、それだけの価値はあったと思う。

doujunkai kiyosunadohri
なにがなんだかわからないかもしれないが、階段を下から見上げて撮った写真。

doujunkai kiyosunadohri
こんどは逆に、上から階段を見下ろして撮った。

doujunkai kiyosunadohri
階段を上りきって屋上に出た。

doujunkai kiyosunadohri
内庭を見下ろした。ロの字形につくられている。

doujunkai kiyosunadohri

写真に写すことはできないのだが、古い建物の内部の空間感覚というのは、独特のものがある。なによりも天井が現代のものより高かったり、低かったり、さまざまななのだ。もちろん、昔は容積率がちがうということが大きいのだろうが、そもそも、感覚自体が昔は異なっていたのではないかと思う。

どうであれ、古建築は、内部に入ってこそ、そこに生きている人びとの感覚がつかめるわけで、清砂通りアパートにお住まいだった方々には申し訳ないと思うが、やはりあのとき「潜入」しておいてよかったと思う。

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